豊胸専門クリニックと豊胸術の歴史 3

1992年1月、アメリカの食品医薬品局(FDA)が、「シリコン利用の豊胸手術について、安全確認まで手術停止」という発表をしました。


もちろん、日本の厚生省も直ちに禁止の通達を出しました。


そして、ついに1994年に米国アラバマ州連邦地方裁判所で人工乳房バッグによる豊胸手術の集団訴訟が起き、審理の結果、42憶5000万ドルの和解勧告が出され、シリコンバッグによる豊胸手術はなくなりました。


手術する医師に対して、安全性のデータが公開されないままバッグ製造メーカーの旗振りのもと世界中で豊胸手術がなされたのです。


結局、バッグがどれだけ改良されようと、やはり液体シリコンの漏れ自体はゼロにすることは不可能だったのです。


ちょうど日本における非加熱製剤エイズ事件の場合に似ています。


現場の豊胸専門クリニックの医師たちはメーカーを信じて手術したのですが、それがその後大変なことになったのです。


そのバッグ事件以来、シリコンの代わりに生理食塩水を封入した生理食塩水バッグによる豊胸手術が、真のインフォームド・コンセントなしに盛んに行われています。


手術前に正しくインフォームド・コンセントを受けたとすれば、生理食塩水バッグの手術を受ける
人は今の10分の1にも満たないのではないかと思います。


事実の一つに、生理食塩水バッグは正規ルートで入手困難というのがあります。


なぜなら医療用材料として厚生省の認可がされていないからです。


ですから正規販売は一切できません。


よく「FDA認可」などという宣伝がありますが、日本の厚生省はまったく許可していないのです。


正規の入手は困難です。販売すれば違法です。買う方は捕まりません。


ここがミソですね。ですから手術ができるわけです。

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