2010年8月アーカイブ

求めるクリニックがあるから、「裏業者」というのはどこからでも沸いてくるのです。


もちろん違法行為です。


裏ビデオの業者といっしょで、しょっちゅう場所や名前を変えて、ダイレクトメールで売りに来る業者もあるそうです。


こういった危ない仕事ですからまともな人たちであるはずがありません。


そして違法を承知で、そういった業者から買い付けた生理食塩水バッグが患者に使われます。


粗悪品バッグがあっても、不潔なバッグがあっても文句はいえないのです。


裏取引ですからPL法も何もあったものではありません。


もとが違法な裏業者なのですから、良心を期待しても無駄です。


私の行った豊胸専門クリニックの先生は、最低限こういった裏業者と付きあわなくても済むように、医療用材料としてきちんと認可が下り、正規の医療品仕入れを経て手術できるようになるまでは、生理食塩水バッグ手術は患者にはするべきでない、とおっしゃっていました。


これが真のインフォームド・コンセントというものですよね。

1992年1月、アメリカの食品医薬品局(FDA)が、「シリコン利用の豊胸手術について、安全確認まで手術停止」という発表をしました。


もちろん、日本の厚生省も直ちに禁止の通達を出しました。


そして、ついに1994年に米国アラバマ州連邦地方裁判所で人工乳房バッグによる豊胸手術の集団訴訟が起き、審理の結果、42憶5000万ドルの和解勧告が出され、シリコンバッグによる豊胸手術はなくなりました。


手術する医師に対して、安全性のデータが公開されないままバッグ製造メーカーの旗振りのもと世界中で豊胸手術がなされたのです。


結局、バッグがどれだけ改良されようと、やはり液体シリコンの漏れ自体はゼロにすることは不可能だったのです。


ちょうど日本における非加熱製剤エイズ事件の場合に似ています。


現場の豊胸専門クリニックの医師たちはメーカーを信じて手術したのですが、それがその後大変なことになったのです。


そのバッグ事件以来、シリコンの代わりに生理食塩水を封入した生理食塩水バッグによる豊胸手術が、真のインフォームド・コンセントなしに盛んに行われています。


手術前に正しくインフォームド・コンセントを受けたとすれば、生理食塩水バッグの手術を受ける
人は今の10分の1にも満たないのではないかと思います。


事実の一つに、生理食塩水バッグは正規ルートで入手困難というのがあります。


なぜなら医療用材料として厚生省の認可がされていないからです。


ですから正規販売は一切できません。


よく「FDA認可」などという宣伝がありますが、日本の厚生省はまったく許可していないのです。


正規の入手は困難です。販売すれば違法です。買う方は捕まりません。


ここがミソですね。ですから手術ができるわけです。

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