1940年に、ポリヴィニルアルコール系のスポンジを皮下に埋入する方法が考案されました。
しかし、術後の生体異物反応が強く、多数の合併症を引き起こしました。
その後、1963年にアメリカの医師らにより、ゼリー状のシリコンをシリコンの袋(バッグ)のなかに入れたシリコンバックが開発され、これによって豊胸術は大きく広まりました。
パックされたシリコンをすっぽり乳房の下に入れるわけですから、それまでのようにシリコンが組織のなかに入りこむという心配はなくなりました。
しかし、初めの頃はこのシリコンバッグを乳腺のなかに入れるという方法を用いたため、乳腺炎などを起こすことがありました。
そこで、次には乳腺でなく、その下にある大胸筋という筋肉の裏の部分にシリコンバッグを入れる方法が開発されました。
これですと、バストを底上げするだけで、乳腺には触れません。
その後、シリコンバッグ自体の改良も加わり「圧力やショックに強くなった」とバッグの製造メーカ
ーは医師と患者に手術をあおりました。
一見、豊胸術は完成を見たかに思えたものです。
日本でもこれを受けて、豊胸専門クリニックではバッグによる豊胸手術がどんどんなされました。