2010年7月アーカイブ

1940年に、ポリヴィニルアルコール系のスポンジを皮下に埋入する方法が考案されました。


しかし、術後の生体異物反応が強く、多数の合併症を引き起こしました。


その後、1963年にアメリカの医師らにより、ゼリー状のシリコンをシリコンの袋(バッグ)のなかに入れたシリコンバックが開発され、これによって豊胸術は大きく広まりました。


パックされたシリコンをすっぽり乳房の下に入れるわけですから、それまでのようにシリコンが組織のなかに入りこむという心配はなくなりました。


しかし、初めの頃はこのシリコンバッグを乳腺のなかに入れるという方法を用いたため、乳腺炎などを起こすことがありました。


そこで、次には乳腺でなく、その下にある大胸筋という筋肉の裏の部分にシリコンバッグを入れる方法が開発されました。


これですと、バストを底上げするだけで、乳腺には触れません。


その後、シリコンバッグ自体の改良も加わり「圧力やショックに強くなった」とバッグの製造メーカ
ーは医師と患者に手術をあおりました。


一見、豊胸術は完成を見たかに思えたものです。


日本でもこれを受けて、豊胸専門クリニックではバッグによる豊胸手術がどんどんなされました。


バストを豊かにする豊胸術として一般に用いられている方法は、大別して2つあります。


1つはゼリー状のシリコンや生理食塩水をパックしたバッグなど異物を胸に挿入する方法。


もう1つは、異物を使わない脂肪注入法。


つまり、脂肪吸引で取った自分自身の脂肪をバストに注入する方法です。


それらの方法の臭体的説明に入る前に少しお話ししておきたいのは、豊胸術の開発の歴史は手術の安全性を高める歴史でもあるということです。


初期の頃、豊胸術といえば、注射器でシリコンを直接、乳腺のなかに注入するというものでした。


シリコンという異物を直接体内に入れるこの方法は、現在から考えればかなり無茶なやり方と言わざるを得ません。


注入されたシリコンが組織とゆ着し、そのため発ガンの原因になるといわれたりしました。


ガンはともかく、アジュバント病という一種の膠原病を引き起こすことを疑われているのも事実です。


さらにやっかいなことに、この方法ではトラブルが起きた場合、シリコンはすでに組織のなかに入りこんでしまっているため、修整がほとんど不可能という大きな問題がありました。


現在では、この方法を用いる医師や病院はないはずです。


豊胸専門クリニックなら、確実に安心です。

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